石叫■                「新川レポート」 そのA

 新川誠先生は毎月、中国・北朝鮮の宣教レポートを送って下さる。
その中の「北の高級官僚が送ってきた手紙」という記事に心が留まった。以下にご紹介しよう。

「ご存知のように、北の人民は1995〜1998年のいわゆる『苦難の行軍』の時、300万人が
飢えて死に、120万人が流浪に出てから、金正日にはこれ以上未練も愛情もなくなりました。
ただ、残ったのは彼に対する根深い憎しみのみです。
しかし、韓国政府や国際社会の北朝鮮支援で、北朝鮮内の反政府勢力には過酷な試練がまた
やってくるようになりました。中国に渡った哀れな脱北者数十万人が北に連れられてきて、
公開処刑場や収容所の中で命を落としました。
どれほど多くの脱北者が北朝鮮に引き連れられて、みじめに死んだかを思うだけでも
憤りが爆発します。

今まで北朝鮮に流れたドルと支援物資がどのように使われたかを明かすことも出来ますが、
人民の食べる問題には全く関心もない金正日が、外部からの支援を人民のために使わず、
自らの政権を維持するために蕩尽したという事実は明らかだから、これを強調したいだけです」

新川先生はこのロサンゼルス地区で2週間の諸集会を導いて下さった。私はその先生の
集会の大半を見てきた訳だが、でも何度聞いても先生の証しには感動し、上記の北朝鮮のような
困難の中にある状況から脱北する人々の救援活動を聞いてはドキドキして祈らされ、神の豊かな
み業を見ては賛美せざるを得ないような恵みの日々であった。10月14日まで全米を回られる。
それからの宣教活動もハラハラ・ドキドキの活動が続くことであろう。先生は集会ごとに何度も、
「ぜひ中国においで下さり、メッセージや証しを語っていただきたい」と言われたが、
ぜひ出かけて行って彼の地の人々の生活に触れていただきたいと心から願わされるのである。
私も15年前に華南省の地下教会の訪問に行ったことがある。聖書を持ち込んでの旅のせいで、
やはりドキドキの日々であったが、でもそれは主と心を一つにする実に心豊かな伝道旅行でも
あった。

そして主を信じることの喜びのゆえに嬉々として目を輝かせている人々に圧倒された日々でも
あった。そのように彼らの信仰生活の一端に触れることによって、改めて主を信じることの
幸いを確認していただきたいと心から願う者である。

イザヤ書に、「だれがわれわれのために行くだろうか」(6:8)とあるが、これは失われた魂の
救いのために叫ぶ主の心の痛みである。

それを叫ぶかのようにして諸教会を回って語られた新川先生の叫びに、
ぜひ応える者でありたい。